─ 湖畔 ─
……いや、否定はしませんけど。
[無茶とわかっていてもやらなきゃならない。
そんな事にばかり遭遇するんだから仕方ない、なんて思いながら息を吐き]
ええ……機鋼の子の力を利用していたようですが……。
おかしな影響出てなきゃいいんだけど。
[ふ、と上空に向ける視線には案ずるいろ。
そのいろは、肩を竦めながらの言葉がもたらした瞬きに掻き消えて]
……それは、それで。
嬉しくないというか、なんというか。
[ぽつ、と零れたのは本音の一言。
声音が低くなったのは許されてほしいというところか。*]