[通話を切ると、ため息をひとつ。
ズボンのポケットに携帯を突っ込むと、相変わらず座ったままの宝条従妹をまずは立たせて。
何やらバカップルと神宮司が不穏な空気ではあるが、自分の知ったことではないとばかりにとりあえず佐々木を家に一度連れて行くことにした。
すっかりキャミソールがレースになっているのを見て、Tシャツの上に羽織っていた半袖を嫌がっても切るように厳命し、家へ連れて帰れば姉どもが目を丸くしたかもしれないがシャワーを貸すだけではなく、着せ替えだの化粧だのですっかりおもちゃにされたことだろう。
とりあえずさっと作れる食事を出してやってから食べ終わったのを見計らって宝条家へ送っていくわけで。
ちなみに今日のデザート、*杏仁豆腐*]