─ 黒珊瑚亭 ─[視界にかかった霞が晴れた所で顔を上げ、改めてそこにいる者を見回す]……日に一度、一人。[小さく呟いた後、眉を寄せる]探す基準もないのに。どうやって、そんなの、決めろって。[そうでなくても、見知った者が多すぎて。突然の話を受け入れられていない事ともあわせて、戸惑いだけが渦を巻いていた]