―厨房―
[ミリィの顔>>209に緊張の色が僅かに感じられる。
ささやかな歳の差がそうさせているのかもと少し寂しく思っていた。
掃除と彼女が言えば、肯定の頷きをみせる。]
時間があったからお手伝いでもしようと思ったんだけど
何だかんだでちゃんとしてくれてるのよね。
[誰とは言わぬまでも聖堂に住まう者は限られるから
ミリィにも誰の事を言っているかは思い当たるか。
気付いたように勝手口の戸を支える彼女に、笑みを深めた。]
ありがとう、ミリィちゃん。
[礼の言葉を向け、厨房の中へと入る。
宿屋の娘である彼女は自分よりも家事に慣れているだろう。
少なくとも炊事に関しては彼女の方が達者であると思う。]