[踏み込んだ後の右腕の動きは、後方に引いてからの渾身のストレート。
流石に顔は避け、少年の腹部を目掛けての一撃だった]
─── うわあ!?
[拳を揮うと同時に吹き荒れた雪嵐>>211。
それに構える余裕なんてあるはずもなく、振り抜いた右腕を顔へと翳したまま後方へと吹き飛ばされた]
〜〜〜ってぇ、し、冷てぇ…!
[魔法に対する耐性は然して高くない。
服の端や髪の毛の先を凍らせた状態で何とか受身を取った。
片膝を立てた体勢で少年の様子を見遣る]
っはは、やるじゃんよ。
[こちらの攻撃を受けながら放たれたカウンター。
咄嗟の判断と、それを為した覚悟を賛辞した*]