―広間―…… 確かに、私は君を良くは思っていなかった。だがそれと今の話は別だ。[それから、こちらを睨みつける瞳>>203を見る。形ばかりは睨み返す、けれども]撤回しないと言えば――……私を、この場で殺すかね。[男は力が特別強い訳でもないし、武器の類など何一つ持っていない。今彼が身につけているのは、皺一つない修道服と、身支度の為の櫛と手鏡。それから――彼のみが知る“真実”を記す紙を間に挟んだ、手帳が一冊]