― 黒珊瑚亭 ―
頼ってもらう……
[そのあたりは考えた事がなくて、カルメン>>206の言葉に目からうろこというように瞬きを繰り返した]
そ、か……そうだね。
カルメンも、頼りたい人に頼れると、いいね。
[うん、と頷いて、ぼくみたいに、という言葉に首を傾げたけれど問いかけはしないまま。
ふ、と指先に触れる形に気づいて、羅針盤をひっくり返す。
しばらくじーっと見やり。
きちんとみていたわけではないけれど、記憶に残っている団長の徴と似ている気がして]
……ねえ、カルメン、これって……
団長の徴に、似てない?
[羅針盤の裏を見せながらといかける。
その場に、他の誰かがいたとしても気にしないまま]