― 宿直室 ―――…………。[触れる幼馴染の温度が心を落ち着けてゆく。ゆっくりと離れるぬくもりを追うように眼差しを蛍子へと向けた]蛍は、もう少し気にすべきだ。ボクも蛍ももう、子供じゃない。一応、ボクだって、男なんだよ?[案じてくれたのは確かに嬉しい。けれど、彼女に妙な風評が立つのは望まない。もう大丈夫だというように微かな笑みを浮かべ諭すような言葉を紡ぐ]