[それから、聞かされた同行の理由。きょとん、と一つ、瞬いた]
あー……そ、か。
誰かに何かあった時、最後に一緒にいたひとが、一番疑われ易いんだ。
だからって、一人でいても同じくらい疑われる……。
[堂々巡り。結局危険なら、少しでも安全と思える方に、と思うのが普通かも知れない。
そんな事を考えている間についた、壁の書き置きの前。
『 Ibis は 人間 』。
シンプルなメッセージ]
……誰だか知らないけど。
なんで、初回占があたしなんだ、この「落書き魔」。
[思わず、口をついたのはこんな言葉。
「占い師」だなんて、出てくるまで呼んでやるもんか、とか。
固めるのはどうでもいい決意]