−施療院−[そんな事態になっている事も知らず、露台へと舞い降りる。 翼を仕舞うのも惜しく、背に畳むだけで院内へ踏み込んだ。] ……先生はどこだ? ああ、患者だ。おそらく急患だと思う。[低い声で問えば、珍しい自体の為にか速やかに案内された。 簡潔に症状を説明し、往診を頼む。 手が空き次第行くとの返事に頷き、熱と脱水症状を和らげる薬を手に再び空へと露台を蹴った。]