大学生 ケイジ

［そのまま抱き寄せる――――という甲斐性は無くて。
立ち上がらせると何時もの距離で、こっちも困ったようにしていたら手に触れられて。
びくりと強張ると、また指が変わったが、フランは気にせず握ってくれていただろうか
。逃げようとしても握ってしまうから、離れる事はなかったけれど。］

………ん、　でも。

［撃てなかったと>>205言われてもう一度、視線はカレンに向く。
恨み残るPSMだが、パトラッシュに縋る仕草は人のそれと変わりない。
複雑に、至極複雑に、溜息も落とさずフランの手を強く握り返した。］