[異様に伸びた爪に思わず喉の奥がなり、あの警笛が再び鳴り響く。][それでも、弱さを見せれば奪われるだけと睨み付け。]いいえ、貴女は……少なくとも私の知ってる九条さんじゃぁない。今の貴女が何なのか知らないけど。[背には桜の樹、後ろに逃げる事は適わず。なら……。]私は私、誰かに上げる力なんてないっ!![右手をかわそうと横に飛ぶ。]