つかむための、どりょく?[一撃目は避けた。けれど鋭い刃は再び翻り襲い掛かってきて。左肩に熱を感じた、と思った時には全身が衝撃に跳ねていた。熱い塊が身体の奥からせり上がって来る]だって、ほしいから。てをのばして。ちかづきたいって。[無意識の涙が流れる]それが、ほしい、のに…[刃を手放したその手を目の前の影に伸ばしながら]て、とどか、ない……