[炎に水は天敵のダメージが出るだけではなく。炎に水をかけると湯気で回りが見えにくくなる。
それは、こちらだけではなく相手も同様だ。
そして、ヘルムートは見えずとも、直進するだけでその槍の一撃が相手に突き刺すことの出来る位置]
―――もらった!!
[ほとんど暗闇にも等しい道を、迷いも無くヘルムートがまっすぐに槍を両手に構えて、突き進み、サラマンダーの体に深く突き入れた!
―――が]
『……!!!』
[その連続しての攻撃では滅することは出来ず、逆に相手の逆鱗に触れたように、サラマンダーは周りに向けて目標など見ずとも暴れられるファイヤーストームを打ちはなってきた]
……おおおっ!!
[その炎の嵐に巻き込まれて、ヘルムートが勢いよく吹っ飛んだ]