[とはいえ、ここで突っ立っていても仕方ないのはわかるので、三度目、術言を紡ぎ、共鳴がないかを辿り歩く。
屋敷の内部、歩けそうな所は一巡りしたが、やはり綻びはないようで]
……取りあえず、一度木の所に戻るか。
[先の実験的術式の正確性を高めるためにも、対象の気に触れておいた方がいい、というのもあって、向かう先は、中庭。
移動の方法は、今度は普通に念じてのものなので、泉に魚は跳ねる事無く]
─ 廊下→中庭 ─
……いよ、っと。
なんか、進展したかー?
[空中にふわり、現れた後、集まっている面々の近くに舞い降り、軽い口調で問いかける。
状況を聞いたなら、間違いなく突っ込みの一つも飛ぶだろうが。
それが一段落したなら、魔人の宣言の事も、一応は伝えておく**]