[視界にリボンがひるがえる。>>203蝶のように、ひらひらと。あの日の記憶が過ぎる。かき消す。口元から笑みが消え。鋭く細まった瞳が覚悟を宿す。そうきたか。美結。燃やし尽くすか、水で息を絶やすか。どの手でくるだろうかと想像したけれど。明かりにきらめく銀色。眩しい。>>205鋭利な輝きは黒に染めた苦無と色は違えど、同じく硬質で、きっと自分たちは気が合う。貴女がトドメを刺そうとするのを待っていた。]