─住宅街・アヤメの家─
[配慮が足りなかった、とパトラッシュから謝られれば、顔を横に振って答え。
レッグも答える言を聞くと、街中で見た彼と友人の姿を思い出し、大丈夫だろうかと、彼の上着に触れていない方の手にそっと添えるように触れた。
かけられる言葉は出てこなかったから、せめてレッグが孤独を感じないようにと。]
…お茶の準備をするなら、私も一緒に。
カップを一度に4つも運ぶの、大変でしょう?
[アヤメを落ち着かせるように、お茶を頼んだパトラッシュにそう言って。
アヤメから紅茶でいいかと問われれば、私はかまいません、と微笑んで共に台所へと向かった。]