[湯浴みをおえた後、用意された衣服に身を包む。
濃藍のイタリアンカラーのシャツ、黒のベストとパンツは、どれも男の身体にあわせて仕立てられたかのようにぴったりのサイズ。]
ここのご主人様とやらの趣味かね?
ありがたいが……落ち着かんな。
[シャツの襟元を後ろに抜いてくつろがせ、ベストはボタンを止めないまま羽織る。
タバコに手を伸ばしかけて、止め。
その手は袋に入れたままの猟銃へと。]
手入れ、してやんなくちゃ、な……。
[袋に包んでいたとは言え、あの雨では濡れていてもおかしくない。錆びられては困ると。
猟銃を袋から*取り出した。*]