―二階/部屋1―
それなら先に探しておきます。
[武器を探すというアーベルたちや、階下に降りるというヘルムートたちと分かれ。着替えるというライヒアルト>>173より先に日用品の置かれている部屋へ。剪定鋏らしいものを{1}個見つけて、纏めて置いた]
ダーヴィッドさんかエーリッヒさんに頼めば良かったかな。
薬見つけられますかって。
でもこのことは出来るだけ内緒にするって、兄さんと約束したし。
[床に座り込み、誰もいないと思ってひとりごちる。
持病があっては抽選に入る前に弾かれるかもしれない。
そう言ってカルテを改竄したのは兄。それを教えられても拒否せずに受け入れたのは自分]
沢山のものを見て。沢山の色を知って。沢山の音にして。
…怖いからって逃げてちゃダメ、かな。
[守られた穏やかな世界しか知らずにいた。けれどここはそういう場所ではない。誰も彼もが死に近くて。
手足の痺れと同じように、頭の中も何かが痺れてきていた]