―BAR・午前中―
オレだ。ギルバートだ。ちょっといいか?
[ノックをしたが返事がない。ノブに手をかけるとドアはあっけなく開いた。だが]
ローズマリー?
[あたりを見回す。買い物にでも出たのか、ついさっきまでそこにいたかのような気配はあった。
...は店の中に入り、小さな箱を取出した]
逢わないほうがいいかもな。
[もしリックが人狼ならば、ローズマリーだけでも護らなければ。そう思って、リックへ疑いの目を向けた。
けれど、リックは人間で。
護りたかった人たちの無事を、喜ぶ資格が自分にあるのかどうか分からない。]