─ 集会場 広間の茶猫 ─[出たかった、と言えば出たかった。主に、置き去りにした飼い主に抗議するために。そんな茶猫の心理は、きっと誰も知る由ない。ともあれ、扉が開かれる>>220と、茶猫、しばし扉と少女を見比べ思案の体の後。とん、と降りて、玄関へとするり、抜け出した。その先にもう一つ扉があるのは、失念している]