この程度なら――[相手の攻撃を受け止めて、盾は逆にその輝きと厚みを増していた。 火の粉の光と熱を吸収し、女の操る魔力へと変換しているのだ] 収束![左手を下ろし掲げたままの右手を握ると、盾の光が一点に収束した。 無防備に顔を晒しつつも、女は人影から目を離さず宣言する] 貫きの赤光!![女の右手は人影の左の足先を示した。 赤き光は女の指し示す方向へ、一直線に翔ける]