─ 広間 ─びっくり、って。いや、それはそうだろう、けど。[しみじみと頷く姉>>223に、戸惑いを消せぬまま、言って。は、と一つ息を吐いた後、大分冷めてしまった紅茶のカップを手に取る。天鵞絨には声音と同様、戸惑いのいろが浮かんではいたが。意識の隅には、安堵も一つ、浮かんでいた。**]