― →玄関近く ― 玄関、玄関、っと…[裕樹の指摘はなるほど納得。靴を探しに玄関を求め、手持ち無沙汰なのか視界の端からゾンビきそうだとか言う行き過ぎた妄想を跳ね除けるためなのか、鼻歌を歌いながら玄関先へ歩みを進めて行った。] なーんか、高そうな靴…[正直、こんな革靴なんて履いたことは、無い。良くてローファーがギリギリ一杯の東藤二郎には、ちょっと緊張する一時であった。]