── 訓練所 ──
あ〜厳しいですもんね。
やべ!と言ってた先生とは違いますね〜。
[当時、ババァ⋯と言いかけ、先生と呼びな!的に言われたのも懐かしい記憶だ。
勿論不良で通っていた訳ではなく、その不真面目な口調とは違い、"メインとなる魔法の力が攻撃的ではないからこそ"積み上げて来た。
⋯⋯そんな雑談も出来ていたのは余裕があったからこそ。
訓練が進めば進むほど、訓練に応じた話とばかりなる]
やりますね。
水の壁で衝撃を殺すとは。
なら、こうです!
[水野の詠唱により発生した水壁に木刀はそれぞれ阻まれ、向こうの姿も水壁越しとなる。
黒鹿はならばとそれ以上水壁に構うことは無く。
黒鹿から見て左側から打ち振るわれるアクア・ワイヤーを意に介せず、ふたりの黒鹿は同タイミングで両手を土に付けた]