……助かる。
[優雅に笑みを一つ浮かべて、ヘルムートが槍を捧げて、神への祈りのポーズと取った。
その隙、約3秒]
……。
[誰かを信頼したことなど、今まであっただろうか?
いや。一度も無い。誰も、自分を受け入れてくれなかったし、自分もそれに甘んじていた。だからこそ、自分は他のものを格下を見るような目つきで見て誤魔化していた。
だが、彼女は受け入れてくれている。だから、自分も信頼できる。
―――ああ。そうか。これこそが、パートナーというものか。
今更ながらに気づき、ヘルムートが小さく微笑を浮かべる]
……ありがたいものだ。
[きっかり3秒後。
ヘルムートがカッと目を見開き、大きく叫んだ]
【神よ!我に加護を!!】