―住宅街・アヤメの家―反抗して、区画ごと焼き払われたりすんのも嫌だし。とにかく移動だけでもしないとだな。[兄にだけ届くかという小さな声でボソリと続け。少しして洗面所から戻ってきた女性二人を見た]アヤメさん、大丈夫?まあ…ラッシュにルートは任せて移動しようか。[蒼褪めた顔に気遣うような言葉を掛けながら。外の状況を知っているだろう兄を頼るような提案をした]