人狼物語 ─幻夢─

91 白花散る夜の月灯


司書 ライヒアルト

─ 談話室 ─

[新たな来訪者にお茶を出して、どれほど過ぎてからか。
遠くない場所から流れてきた旋律>>229に、天鵞絨が細められる。

奏でられる賛美歌にあわせるように、唇が小さく動いた。

人が居る場では歌う事はあまりない。
それを、どこか何かが拒むような心地がするから。
特に聖歌の類は、そうする事に抵抗を覚えてしまって、どうにも歌えないのだけれど]

[それでも歌う事、それ自体を厭う訳ではないのは、時折歌を口ずさむ姿からも知られてはいるのだが。
請われても「聴かせるようなものじゃないから」と柔らかく拒絶するのが常だった]

(233) 2014/01/11(Sat) 19:30:36

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