─厨房─
「そのうち君にも何か聞くかもしれないな。」
[煙草の先を潰して火を消すとゴミ箱へと捨てたが、その間もイリーネから視線は外されなかった]
「何か思いついた事があれば何時でも話に来たまえ。」
[どうやら理解出来たようだと感じたギュンターは、一度出直す事にしたらしい]
[去り際に振り返り]
「そうだ。この話は広めてくれたまえ。
この中に人狼がいるなら、何かしら反応して尻尾を出すかもしれんからな。ブリジットが人狼を見たのだと思わせれば…。」
[まるで囮になってくれと言わんばかりの口ぶりだった]