[司書に返した後、こちらに用ができたと言うイレーネに向き直って、用件やパイの感想>>224を聞くと表情が柔らかく緩んだ。
どこか素直じゃないのは自認しているが、褒められればやはり嬉しい]
ありがとう。
パイの作り方、か…教えるのはもちろん大丈夫だけど、言葉で説明するのは難しいな。
パイはちょっと難しいし、お菓子とか料理は自分で作って覚えるのが一番だから。
イレーネちゃんは、お菓子を作ったことはある?
[問いかけるのは経験の有無、答えがどちらでも続く言葉は変わらないけれど]
初めは上手く行かないことが多いよ?俺もよく失敗したし。
でもね、上達の一番の近道は「誰かに喜んで欲しい」って言う気持ちなんだ。
イレーネちゃんがそう思って作れば、きっとすぐに上手くなるよ。
だから、今すぐは無理だけど、よかったら一緒に作ろうか?
[この提案は彼女にどう受け取られたか。
そのまま、隣に座って暫く時間を過ごして]