そう。なんだ。[団長が人狼の存在を告げた時とは違い、からかいや脅しの類とは受け取らなかった。ローザの言葉とゼルギウスの相槌に、素直に頷いて。眉を下げた]……じゃあ、誰か……?[最後まで言う前に口を閉ざし、辺りを見回した。ベアトリーチェが覚えている本の中で、その力を持つ人物が名乗りを挙げたのは、誰かが死んだ後のことだった]