…あの通り、突っ走りやすいお方なんでな。[存分にと言われ、溜息混じりの苦笑が漏れる。続く礼には僅か眼を丸くして]礼を言われる程のことをしたつもりはねぇが…ありがたく受け取っておこう。[驚きの表情も直ぐに小さな笑みへと変えて。瞳にその一礼を映す]ところで、傷は大丈夫か?同じ場所を二度も食らったようだが…。[訊ね、己が傷はそのままに腰袋から薬草で作った塗り薬を取り出す。軍神の忍びに恨まれては敵わんと、塗り薬は粗方軍神へと使われる*ことだろう*]