[空へと向けて撃ち出したのは、純粋な魔力弾。
機鋼の精霊のフォローを受けたそれは、ある一定の位置で炸裂、広範囲攻撃を行う、というシロモノで。
なにーげに、実戦投入は初の調整中の技だった。
それだけに、出力調整など、色々と気を使いながらの射撃だった……のだが]
……って、ちょいまっ!
[その制御の真っ最中に放たれたのは、吹雪伴う衝撃波。
天上青の光は散らされ、次に何が来るのかは予測ができて]
……ちっ……Uma menina jovem de vento claro e filha do gelo……あー、こっちじゃ遅い!
[とっさに精霊に呼びかけようとするも、間に合いそうになく]
Komme vor als nichts; ein Schild der Verteidigung!
[結局、用いるのは慣れている方。
魔力練成した盾を翳して衝撃を受け止めるものの。
吹雪の放つ冷気まではそれでは往なせず、その場に膝を突いた]