…私のことは、護らなくてもいい。[>>225>>232フォルカーやクロエに向けられた言葉に、視線を向けて口を挟んだ。]護る者が誰だろうと、その者が護りたい者を護れば良い。私だって、アーベルが人ならば処刑の対象から外れるから。それだけの為にアーベルを見定めたんだ。[アーベルが襲われる可能性など、最初は考えていなかったから。きり、と唇を噛んで、伏せた瞳は後悔に染まっていた。]