剣は後で回収するからそのままに。鞘が無くなってて、……怪我をしたら困るからね。[置いた剣を示し、ナターリエとエーリッヒに言い添える。シーツに包まれたギュンターを抱えて庭へと向かい歩み始めた。ぬくもりは既に消え去り冷たさが触れた箇所から伝う。鍛えられた人ひとり、それが死者となれば重さが堪える。それは言葉にも表情にも出しはせず、言葉少なに雪の中を進んだ]