死んで尚、自分を偽る必要なんて無いんでな。[返された言葉に肯定するような言葉を返す。主を殺す理由が無いと言う同僚。そして続く問いには、くっ、と喉奥で笑いを漏らした]生きてるうちはあまりなかったがな。だがまぁ、怪しい素振りがあれば殺してやる、くらいには思っていた。あの場では”執事”である以前に俺は”俺”だ。自分が生き残ることを考えて何が悪い。[この言葉に、死ぬ以前に主に投げた問いの理由が垣間見えるだろうか。逸らしていた視線を同僚へと戻すと、色の違う双眸を翠で見返し]