私はこの力がどこから来たのかを知らない。 気がついたらいつの間にか、あったものだから。 別に欲したものでもない。 神の与えたもうたものでなくても、構いはしないよ。[クロエにとって重要なのはただひとつ。これが、守り───支える力であるということだけだ] ……貴方は私が”何者か”を気にしないね。 知っているんだから、当然だけど。[軽い口調で言葉の刃をつき返す。無論、彼へ向けると同時に周囲に聞かせるための言葉だ]