[しばらくそうしていると、料理の匂いを纏わせキャロルが広間へとやってくる。場所をとの言葉には何も返さず、視線は窓へと向いたまま]……緋色しか見えないわ。…ううん、一つだけ、白が見える、かしら。[問いに答える声は無感情。呟きにも似たもので、顔を背ける形になっている状態でキャロルにまで聞こえたかは定かでは無い][滅紫は濃く、瞳の焦点は合っていなかった]