―厨房の隅→食堂―[元の属性のお陰で、実のところ熱気はそれ程感じてはいないのだったが。それでもこの場を去らない理由はないのだった。何だか色々と大変な事態になっている様子は俯いていたので視界に入らず、手を引かれるまま通り過ぎて]……世話を掛けた。[相変わらず生気のない声でゼルギウスに礼を言えたのは、無事に食堂に着いてからのことだった]