―― 廊下 ―― 言わない方が…、そうだね。 でも怨まれてもいいけど、 怨まれていると思われたくないから。[こういう状況になったら、何が命取りになるかわからない。もし何気ない行動が彼の引鉄をひいたとしても。罪悪感に苛まれないで欲しいと思うから。] えっと、僕はこっちの部屋ね。わかった。 七重姉ぇ、いる? いるなら返事して。 [分担された対面の部屋を一つずつ覗いていく。七重姉以外の、"誰"かが飛び出してきても良いように身構えながら。]