―庭―[ナターリエの言葉に微かに目許を和ませた。案じる言葉を掛けるを止めて、一歩一歩歩み続ければエーリッヒの示す場所に辿り着く]此処か。じゃあ、下ろすよ。[二人に声を掛けてから、庭にギュンターを寝かせる。エーリッヒからスコップを借りて埋葬する為の穴を掘り十分な深さが得られる頃には額にじわりと汗が滲んでいた]は……、このくらいで十分かな。[微かあがる息を抑えるようにして言えばシーツに包まれたギュンターの骸を穴におさめる。そうして土をかぶせ、埋葬すると、静かに祈りを捧げた]