─ 談話室 ─
中々、ままならないもの、ですね。
[迎えに来たら帰るしかない、との言葉>>243に少しだけ苦く笑う。
向こうの事情は問うた事はない。そも、他者に深く踏み込むのは無自覚に避けてもいるのだが]
ええ、飛んで、餌を取れるようには。
……少し人に慣れすぎて、野に帰るのは難しいかも知れませんが。
冬の間は、俺の部屋の中に住まわせるようでしょうね。
外を飛ばせるのは、ちょっと危険すぎる。
[環境の事を思えば他に選択肢はないものの、そうする事でますます戻れなくなる事への苦さは一瞬。
近づく様子に首を傾いで、肩の上を見る。
当の蒼い羽根の小鳥は、円らな瞳でじいい、と藍鉄色を見つめているのだが]