[吹っ飛ばされたお陰か、発動しなかったのか、ユリアン先輩の攻撃は食らわなかった。ボクはと言えば、すんでのところで懐に引っ込んだものの、感覚共有のお陰で痛い。おまけにさっきの技で魔力は随分消費されたらしい。もぞもぞと出てみる]……。[ご主人が何も喋らないので顔を見ると、ぐるぐると目を回していた。勿論術者がこんな調子なので、炎の雨も消えている。……どうしよっかなー……]