― 酒盛り前・広間 ―[ミハエルが部屋に戻るのは見送る事にした。自衛団を従えるなら、荷物運びの手は足りるだろう。少し離れるだけだし、荷の確認も――例えば見られて不味い報告書なんかがあると、傍に居るのは問題だろう、という配慮からだ。それよりは片付けと、酒盛りの準備に勤しんだ。別な意味で見られたら不味い物が入っていたとは露知らず。まぁ胸の小ささ云々気づいたとしても、「大丈夫小さくても形がよい方がいいんだよ」とかやや残念な励まし方をしただろうが。]