─ 雪原 ─
[後方にエーリッヒとイレーネを置き>>238、赤が広がる地へと足を進める。
行商人が倒れた>>234今、警戒すべきはレナーテ。
不用意に近付きすぎることはせず、一度足を止めた]
…豪語しただけあるな。
[言葉を向けながら、視線を雪の上に頽れた行商人へと向ける。
見たところ、獣へと変化している様子は無いように見え。
しばし見遣った後にレナーテへと視線を戻した]
…………っ
[木へと凭れたレナーテの双眸から零れるもの>>242。
それはマテウスを驚かせるのに十分なものだった。
焦げ茶の瞳を瞠ったまま願いを耳にして、短く息を吐く]