[どの程度食卓の前で頭を抱えていただろう。伽矢が二階へ戻ってきて、壁にもたれた。私ははっと顔をあげ、問いかける] 伽矢? 千恵ちゃん、一緒じゃないの? あの子、さっき黒江さんのお見送するって下に…… 雪夜君は? [一階の用事が終わらないのだろうと、瑞穂ちゃんの事は問わなかった。伽矢の返事を聞くと、私は慌てて階下へ向かう。伽矢も共に来ているだろうか] 千恵ちゃん![玄関に向かうと、ならんでいる靴は稲田家の物、私と伽矢の物*だけだった*]