[交渉成立、とその場から立ち上がり]
簡単に勝てる思うてたら怪我すんでぇ?
[言って露店の中から出ようとして。すぐさま炎の鳥を放って来る少年にブチンとブチ切れた]
おんどれ……商品あるとこでそないなもんぶっぱなしとんやないぞワレ!!
[怒り心頭、それに呼応して近くに控えていたプチドラゴンがかぱりと口を開ける。そこから吐き出されたのは冷気のブレス。迫る炎の鳥へと向かい、蒸気を上げて相殺した]
ヴォル! 《アーマーフォーム》!!
[続いて呼んだのは狼の名。呪のようなものを唱えると、狼は商人と一体化し。爪付きの籠手と脛当て、狼の頭を模した兜、それに機動性を重視した軽鎧へと変化する。その姿で商人は地を蹴り、瞬時に少年の懐へと迫ると体当たりによる場所の移動を目論んだ]
[全ては商品のため]