[そうして、綾野の襟を離すと、つかつかと桜の樹に歩み寄る。そして、ひとつ息を吐くと、](ごっ!!)……おい、聞こえてるか。俺を怒らせたこと、絶対に後悔させてやるから覚えておけ。[幹を思い切り殴りつけそう言うと、ギロリ桜の樹を見上げる。もし呼応して桜花が現れたなら、その目つきはますますキツくなる*だろう*。]