[招待状を見て、きょとんとした顔をしながらへー、と繰り返す友梨からIDを聞かれると、今度はこちらがぱちくりとした目を返し。]
え、kiyuriって…あのキユリちゃん?
覚えてるかな、私、firefly。
あ、えっと、蛍って言った方が思い出しやすいかな、男キャラばっかやってた、ほら。
もう半年以上離れてるから覚えてないかもだけど。
最後は確か…私がお爺ちゃん、キユリちゃん孫で縁故組んだんじゃなかったっけ。
[受験勉強で埋もれかけていた記憶を引っ張り出しつつ、知らずさきほどまでより砕けた空気になったのは同村者への親近感から。
もし彼女も覚えていてくれたなら表情はより嬉しそうなものに変わるだろう。
お互いに喋りあって、ふと思いついたように立ち上がった友梨に、キユリちゃん?と首を傾げたが続いた言葉に慌てて手と顔を振った。]
え、いい、いいよ、だって私も前見てなかったのが悪いんだし。
あ、ちょ、ちょっとキユリちゃん、待って待って、押さないで!
[背中を押されるように促されると、慌てて鞄と招待状を手に立ち上がり。
どちらにしろ飲み物調達は手伝うつもりだったけれど、押し切られるように自動販売機のブースまで*連れていかれた。*]