―中央公園・入り口―ああ、ここからすぐんとこだ。黒江嬢と同じ、っていや、早かったか。[近かったっけ、という史人に頷き。歩くのが辛いようなら、手を貸せるようにしつつ、歩き出す。途中、すれ違った者たちが話す事――道の先に進めない、というそれに、僅かに表情は険しくなる。記憶との合致は、嫌な予感を更に高めた]